ブレークイーブンとは

ブレークイーブン(Break Even)とは費用と利益が一致することを言いますが、
損益分岐点と理解されています。
損益分岐点はBreak even pointとも呼ばれています。
総費用を賄うために必要な売上高の金額や販売数量が損益分岐点になります。
損益分岐点を計算してみましょう。
損益分岐点を計算するには、売上に関係なく掛かる費用(固定費)と 売上に伴い変動して掛かる費用(変動費)の計算が必要となります。
売上に関係なく1事業年度の事務所の家賃が100万円、人件費が200万円、
広告宣伝費が75万円掛かり、一つの商品の仕入れに掛かる費用は300万円で
粗利益率が20%ありますという販売業の場合の損益分岐点はいくらになるでしょうか。
仕入が変動費、家賃と人件費、広告宣伝費を固定費とします。
粗利益が20%ですので300万円÷(1-20%)=375万円が 商品が1個売れた時の売上で粗利益の金額は75万円になります。
固定費の合計が375万円ですので、375万円÷75万円=5、
商品5個分の数量と売上が損益分岐点になります。
375万円×5個=1875万円の売上を上げれば損益分岐点に到達です。
損益分岐点の計算式は一般的には、
損益分岐点=固定費÷(1-(変動費÷売上高))で表わされますが、
前述の例を当てはめていくと、375万円÷(1-(300万円÷375万円)と
なり、答えは1875万円になるので一致することが分かります。
通常は決算書上で販売費・一般管理費が固定費に当たり、
売上原価が変動費とされますが、販売費・一般管理費の中に
変動費が混入していないか、売上原価や製造原価の中に
固定費が含まれていないかをチェックする必要があるでしょう
。 損益分岐点の計算では固定費と変動費の棲み分けが重要なポイントになります。
そして変動費や固定費の効果的な運用がされ削減されると損益分岐点が
下がってきますので、同じ事業活動で利益が増えていくことになります。

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